会長挨拶


このたび、2024年10月18日(金)に、まつもと市民芸術館(長野県松本市)で第11回日本アミロイドーシス学会学術集会を開催させていただくこととなりました。
日本アミロイドーシス学会は2013年に設立され、これまでに10回の学術集会を開催してきました。アミロイドーシスは、以前は非常に希な疾患と考えられていましたが、近年の高齢化に伴い数は急増しており、アルツハイマー病は500万人以上、ATTRアミロイドーシスは数十万人以上の患者さんが国内に存在すると推測されます.学会設立当時は、アミロイドーシスに対して本邦で認可された治療薬は全くありませんでしたが、この10年間にATTRアミロイドーシスに対してTTR四量体安定化薬とsiNNA治療薬が、ALアミロイドーシスに対して抗CD38抗体薬が承認され、患者さんの予後が格段に向上しました。また2023年には、脳限局性アミロイドーシスであるアルツハイマー病に対して抗アミロイドβ抗体薬が承認されました。さらに、ゲノム編集薬など新たな治療薬の治験も多数進行中です。このように、アミロイドーシス診療にパラダイムシフトが生じ、新たなステージに突入しています。
このような背景のもと、第11回学術集会では「New Stage of Amyloidosis」をテーマとし、さまざまな分野の医療従事者・研究者が、アミロイドーシスの分子メカニズムや、新たな診断・治療法についてディスカッションする場としたいと考えております。
10月の松本は、気候も大変よく、上高地など信州の紅葉のピークを迎える季節です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。